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2006.03.31

花見頃

Uenosakura02

多分、物凄い数のブログに桜の画像がアップされているであろう昨今、
ご多分に漏れず俺もそれに便乗すると云うお手軽企画。

日曜はどうも天気が良くないらしいので今日明日の桜の名所は、
多分最高の人手に成りそうだ。
余りに寒かった明け方に早速場所取りに精を出す皆様が、
青いビニールシートと供に上野公園にとぐろを巻いている。

しかしこの時期早朝でもない限り上野公園なんぞはおちおち歩けやしない。
しかも見る物と言えば桜の花より完全武装の花見客の酔態ってなもんだ。

陽を受けて白く輝くソメイヨシノと青いビニールシートと云うのは、
この国の花見時期の定番カラーに成りつつ有る様だ・・・

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2006.03.25

紅王・紙の宮殿~三たび

crimuzon2


さて今回の紙ジャケは「言わずと知れた」アイテムの話である。
余りにも「言わずと知れて」いるので内容に附いて書く事は殆ど無い。
なので一方的にジャケの事のみで語らせていただこう。

フレディ・マーキュリーが別にロックを知らない人間にも通じる様に、
誰が演っているかは知らなくても、どんな音楽を演っているか知らなくとも、
「クリムゾン・キングの宮殿」のジャケに関しては知っている人間が多い。
昔高校時代の友人がこのアルバムに附いて、
「赤ら顔のクリムゾン王と名乗る男が自分の宮殿を歌った音楽」等と云う、
ある種、当たっている様な外している様な解釈をしていたが、
多分アイドルファンの彼は、今もってキングクリムゾンを聴いた事は無いだろう。
LP時代のジャケサイズが丁度顔の大きさと近い所から、
あのジャケを顔に当てて「ウガー!」とかやった事ある年配の方も多いと思う。

さてそんな訳でビートルズやクイーン同様、未だに売れ続けているクリムゾンが、
この度、目出度く3回目の紙ジャケ化を迎えたのであった。
しかしまあ普通は3回も紙ジャケ化して売れるのかよ?と思う所だが、
これがまた面白い様に「売れる」ところが恐ろしい訳である。
まあ勿論、満遍なく全タイトルが売れ続けている訳ではないが、
事「宮殿」に関しては前回の紙ジャケ化の時にも物の見事に売り切れていた。

さてクリムゾンの紙ジャケに関しては、一応先の2回まで手を出さなかった。
欲しい所はアナログで所有していると云うのも有ったし、
CDに関しては最初にLPサイズで出た「紅伝説」を持って居たしでスルーしていた。
所が今回そう云う人間にも、グッとそそられる部分が追加されたのだ。
まず「宮殿」が近年発見されたマスターテープを使用した、
所謂「ニュー・マスター・バージョン」に成っている所。
輸入盤では随分前から出ていたが「多分日本発売時は紙ジャケだろう」と云う、
大方のマニアと同様の読みをしてたが、やはりそうだったと云う待望の1作だ。
ただ気に成るのはジャケの紙質が特殊紙では無く普通のボール紙に成っていた事。
前回のポニーキャニオン盤では凹凸の付いた特殊紙が使われていて、
自分の持ってるアナログと同じ様な質感だったのだが、今回は少々違う。
アナログのオリジナル盤を拝んだ事が無いのではっきりと解らないのだが、
前回が所謂「ピンク・アイランド・プレス」を忠実に再現した物だった訳で、
そうするとあの紙質の奴がオリジナルではないのか?と思うのだが如何な物か。
普通のボール紙のせいなのか印刷の色味も少々薄い感じがするのが残念だ。
ちなみの後世に残るジャケの強烈な絵を描いたのはバンドの知り合いで、
当時コンピューター会社に勤めていたバリー・ゴッドバーの手に拠る物。
ひげ剃り用の小さな鏡に映した自画像を描いた物らしい。
写真で見るゴッドバーはとてもそんなエキセントリックな風には見えないが、
心臓発作で24歳の若さで亡くなってしまった。
多分生きていればロジャー・ディーンの様にあの時代の音楽に奇妙に絵を添えて、
時代を超越した作品を残していたかもしれないがそれも叶わぬ事だ。

さてもう一枚のそそるアイテムはセカンドの「ポセイドンのめざめ」。
これはクリムゾンの作品としては珍しくアルバム未収録のシングル音源、
「キャットフード/グルーン」が収録されたと云う事が目玉である。
音源的には「紅伝説」に収録されていたりして珍しい事は無いが、
同時期の録音として一つにまとめられたと云うのは重宝する。
紙ジャケに関しては「ボーナストラック等は入れずにLPの形のままが望ましい」
と云うファンも多いが個人的にはレアな音源収録には賛成だ。
こちらは「宮殿」に対してちゃんと特殊紙を使用した紙ジャケに成っていた。
ゲートフォールの内側の文字印刷もちゃんと銀色のインクを使用している。

今の所買ったのはここまでなのだが、もう1種新仕様のアルバムが出ている。
3枚目の「リザード」なのだが、ジャケの背文字の上下が逆と云う仕様で出た。
つまり初版印刷ミスとして出回った物がわざわざ忠実に再現されたと云う奴だ。
凄いと云うか流石と云うか異常なまでの再現へのこだわりで有るが、
これもポニーキャニオン盤と比べると、どうにも余りジャケの印刷が美しくない。
前回では金色のインクを使い発色がかなり色鮮やかだったのだが、
今回は普通にベタな印刷で余り発色が良くない感じがする・・・
これも初版の現物を見た事が無いのでそう云う仕様なのかもしれないが、解らん。

それ以外の紙ジャケは前回と同様の仕様で出されているそうなので、
音源的には今回の、紙ジャケの出来に関しては前回の方が優れている感じだ。
まあしかし買い始めるとやはり次々と欲しくなってしまうのがマニアの性。
ついつい「リザード」を買う前に大好きな「太陽と戦慄」を買ってしまったりした。
流石に全部揃えるかどうかは何とも言えんが、後「レッド」位は・・・・

しかし紙ジャケも香港物を続けてたせいで随分と後手に廻っている作品が多い。
ついに出た「ソフトマシーン」の1stとかついに出た「ディスヒート」の1stとか、
狂った様な仕様で出た「テンペスト」の三枚組みとか・・・・
そうそう来月にはやっとスティーライ・スパンの初期の4作が出る。
BBC音源とかを加えた2枚組み仕様で出たりするらしい、値段もキてるぞ!
あの豪勢な仕様のジャケも完全再現されているのか?期待膨らむ。

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2006.03.20

今年の香港~茶餐店へのお誘い

さて、香港ネタの最後を飾るのはこれぞ香港!な「茶餐店」の話。

毎度毎度、実にお世話に成っているし、
茶餐店に行かねば朝も明けないってな位の勢いだったりする。
街中を見廻せばそこかしこに有るし、ちょっと郊外に出掛けても普通に有る。
しかし意外にリピーターでも行った事が無いと云う人も多かったりして、
余りにも普通に存在するので保護色の如く街に溶け込む茶餐店で有った。

茶餐店が何なのかと言えば香港で独自に発達した大衆食堂兼喫茶店である。
大陸にも無いし台湾でも見た事が無い。
ただし香港人のいる所には必ず茶餐店が存在すると見て間違いない。
なので香港人が多いお隣の深(土川)なんかには当然有るし、
香港人の移民先としてお馴染みのカナダには見事なまでに有るらしい。
とにかく香港人の欲望と折衷主義が見事なまでに折り合った空間である。

茶餐店を語りだすと長いし、また語れるほど精通している訳でもないので、
解り易い良い物は無いかと思っていたら去年素晴らしい本が出版された。
それが龍陽一氏が書いた「香港無印美食」と云う本だ。

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ガイド本にも記述は有るし香港に附いて書かれた本なら、
何処かに必ず茶餐店の事は載っているが、丸々1冊そのネタと云うのは初めてだ。
とにかくこれを読めば茶餐店の事が、かなりの部分理解出来ると思う。
しかし解ったからとて出掛けてみたくなるかは解らんが・・・
そして出掛けたからとてあそこで出てくる物が気に入るかどうかも解らん・・・
「香港は美食とショッピングの街ネ」と云う人には無用の場所だろう。
しかし、勝ち逃げはさせてくれないあの「ズル剥けた空間」が好きな人間には、
避けては通れない、常に興味溢れるスポットなのだ。
ちなみに作者は茶餐店で茶を啜りながら今日の競馬を占う、
非常にズル剥けた好感の持てる人物だ。
茶餐店の便所の考察、ヘンな客の話などそのズル剥けた視点も笑えて最高だ。

朝は路上で売っている「東方日報」辺りを買って茶餐店に出かける。
昔は朝と言えば「西多士(フレンチトースト)」を良く喰っていたが、
流石に調子の良い時でなければ最近はキツく成ってきた。
朝のセット物を頼むと出てくるマカロニスープが嫌いなので単品で頼む。
大体、何らかの「三文治(サンドイッチ)」を頼む事が多いが、
結構「熱狗(ホットドック)」も以外にイケる味だったりするので良く頼む。
形状からして日本ではメロンパンと呼ばれる食い物が、
香港では菠蘿包(パイナップルパン)と呼ばれていてメニューに載っている。
中にバターを挟んだ「菠蘿油」も後1品なんて時には重宝する。
余談だが近頃公開される香港で人気の子ブタのアニメ「マグダル」の映画は、
「パイナップルパン王子」だそうだ、まあそれ程ポピュラーな食品なのである。
飲み物は大体「凍珈琲」か「凍(女乃)茶」を頼む事が多い。
この前寒かった時に久し振りに「熱珈琲」を頼んだのだが、
一口飲んで「げ!砂糖が入ってないやん」とか軽くショックを受けた。
と云うのも茶餐店で出てくる飲み物は殆どが日本人には甘過ぎる味に成っている。
先ほど書いた「凍珈琲」も既にカフェオレ色をした甘い飲み物だったりする。
なので(ミルクは入っていたが)普通に珈琲が出て来て驚いたと云う訳である。
やはり最近香港でも人気が有るスタバとかあの辺を意識しているのか?詰まらん!
後は最近テレビのクイズ番組でも良く出題される珈琲と紅茶のミックス飲料、
「鴛鴦茶」も必飲の飲み物である。
そ~そ~鴛鴦茶はインスタント物が現地のスーパーで売られていたりする。
砂糖を多めに加えて、是非純正の鴛鴦茶を日本の食卓でも。

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とか言ってファミレスのドリンクバーで必ず鴛鴦茶を創って飲んでるのは俺だ。

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2006.03.15

今年の香港~香港人気質の風景

香港人気質と云うものが有るなら、
その第一は何と言っても「金儲け至上主義」と言えるだろう。
とかく反ホリエモンに代表される様に「金儲け=汚い」と云う様な、
そう云う風潮が日本人の中には有る訳だが、
多分香港人にとっては何故それが非難されるのか、
いや、そう云う発言が何故論議を起すかも解らないだろう。
勿論その背景には不安定な社会的状況など諸々の事情が有ったりはする訳だが、
多分殆どの香港人は「将来は老板(社長)主義者」だと思う。

そして二つ目に来るのが「賭け事大好き」と云う事だろう。
とにかく連中は賭け事が好きだ、老若男女問わず皆好きだ。
連中の結婚式が麻雀とセットに成っているのは有名な話しだし、
むかし香港で「アンディ・ラウの麻雀大将」(酷でえ邦題だ)を観た時、
映画を観ながらカップルの女の方が麻雀の手をポンポン答えていたのには笑った。
そんな香港だからして連中は金儲けの手を弛めずに賭け事に精を出す。

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1枚目は一仕事終えて場内も閑散とした水果市場の片隅で、
今日も卓を囲んで賭け事に講じる親父達の実に香港市民的な姿である。
日本の麻雀と違って現地のルールはさっさと鳴いてさっさと上がると云う奴だ。
場が白熱してくると親父達の手付きもまるでカンフーの達人の様に冴えわたり、
周りで覗き込んでいる親父も好き勝手に声を上げ盛り上がる。
「おめえに喰わすタンメンはねえ!」と言っている訳ではない、
確信は無いがはっきり言える事は、百%金が掛っていると云う事だ。

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2枚目は日曜日、繁華街の香港版場外馬券売り場の光景だ。
手っ取り早い手段で大きく儲けたいのなら競馬は外せない。
なにせ只でさえ分厚い現地の新聞には必ず競馬のページが挟まれている。
連中は実に競馬好きだ、ズル剥けた親父は殆どやっていると言っても過言では無い。
日曜の馬券売り場の前には遥かなる老板を夢見た男達の苦い夢の欠片と、
世界共通の煤けたロクデナシ達の背中が群れを成している。

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そんな世知辛い香港人の姿に疲れて緑を観て眼を休めようと、
新鮮な野菜を観に立ち寄った街市にて(なにせ緑は公園位にしか無いもんで)、
露天商の子供だろうか、発泡スチロールの上に座ってお絵描きでもしてる様だ。
「あぁ、子供は純粋に有らねばな」等と思いつつ近寄って見てみると、
何やらその手に六合彩(現地の宝くじの様な物)のカードの様な物が・・・・
「おお!正しき香港市民の将来の姿がここにも!」

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2006.03.09

現地電影三本立て

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さて今回は現地で観て来た新作映画の紹介だ。
去年は旧正月時期だと云うのに何故だか新寶線で「ミスター・インクレディブル」
なんぞを公開していたせいで一本しか新作が観れなかったと云う状況だったが、
今回は旧正月時期公開の一本も含めて3本も新作が観れる嬉しい状況だった。

さて一本目はその旧正月時期公開作品である李連杰主演の「霍元甲」。
霍元甲!そう、あの李小龍の映画「ドラゴン怒りの鉄拳」の原題である「精武門」、
その精武体育会を創設した実在の武術家こそ霍元甲その人である。
ちなみに「怒りの鉄拳」はその霍元甲の葬式の場面から始まる作品だ。
李連杰は「怒りの鉄拳」のリメイク作品で霍元甲の弟子の陳眞も演じていて、
これで師匠、弟子の二代に渡る精武英雄のを演じた事に成る。
と云うか、黄飛鴻、方世玉、洪煕官、陳眞、など名の知れた武術家は、
これで殆ど演じてしまった事に成るのではなかろうか・・・

黄飛鴻は最初から英明で高潔な武術家として描かれるが、
霍元甲は勝負に拘った挙句、人を殺め家族を失う欠点の有る人間として描かれる。
その人間としての再生が話の主眼で有り、その結果が精武体育会と成っている。
なので功夫映画としては少々物足りない部分が無い訳ではない。
世界で始めての異種格闘技戦が描かれるのは話の冒頭と結末であり、
しかも最後の闘いは武術経験の無い中村獅童とだったりするし・・・
まあ闘いの場面は結構ダブルががんばっているし、
何より武術家としての眼光の鋭さや、見得の切り方なんかは流石に決まっている。
獅童演じる武術家は人種に関らぬ高潔な人柄の人間として描かれているが、
やっぱり霍元甲を殺したのが日本人(原田眞人監督!)だと云う事に成っている。
別に映画の様に闘っている最中に毒が廻ってとか、そんな事実は無いのになぁ。

まあとにかく映画の冒頭、長衣を身にまとい、弁髪の李連杰が出た瞬間、
「師父!!!」と叫びたくなる神々しさで、実に痺れる。
ハリウッドでがんばる李連杰も良いが、やはり弁髪でしょう?
中華圏公開版は周杰倫が主題歌を歌っていると云う気合の入れ様で、
街のCD屋にも長衣をまとった周杰倫のポスターがバンバン貼られてた。
いや~これ早く日本でも観たいもんだなぁ・・・とか思ってたら、
来週末の公開だそうだ、日本題は「スピリット」。
主題歌は・・・やはり日本独自の関係無いバンドのタイアップに成る様だ・・・・

さて二本目は、時期に即した小ネタとパロディで一貫してバカ映画を作り続ける、
香港の偉大な映画監督(マジでね)王晶の最新作「野蠻秘笈」。
今や世界の美人女優として名が挙がるも、現地では殆ど飛び道具扱いの張柏芝に、
周星馳の「功夫」の夫婦役でで一気にブレイクした元華と元秋のコンビ、
(そう云えばこの作品の前の競演作品も確か監督は王晶だったよなぁ・・・)
そして俳優と云うより歌手としてお馴染みの古巨基が競演した賑々しい作品。

武林の高手である元華と元秋の娘である張柏芝は彼女自身も非常な使い手。
普段は・・・と云うか話は現代なのでOLをしている張柏芝だが、
上司である古巨基が武林の使い手による会社乗っ取りにより殺されかけた事で、
古巨基と深く関り魅かれて行き、その身を守る為に親も巻き込んで闘いが始まる、
と云う様な話なのだがシリアスな所は一切無く、全編馬鹿一色の素晴らしい作品だ。
「功夫」の時の役柄が金庸の「神鳥侠侶」ネタの楊過と小龍女だったせいなのか、
今回も「神鳥侠侶」ネタが方々で爆発している。
その中でも最強に笑えるのが元華が古巨基の護衛として紹介する「神鳥」。
原作の神鳥もビジュアルにするとかなり爆裂な存在なのだが、
こっちの神鳥も凄い、もう完全に鳥のスーツを着た人間なのだ。
所謂ショッカーの怪人をもっと安くした様な・・・
それが古巨基を抜かした他の人間には完全に神鳥として通用している下らなさ。
しかもこの神鳥、ソファで足組んでリモコンでテレビを動かしながら、
水着の女が出てくるエロい番組ばかり観ているしょうもない存在だ。
ロクに働かないわホロッホ~とか鳴いてるだけだわ、もう完全に意味無くて最高だ。
いかにも生臭な感じの武林の僧上役を黄一飛が怪しげに演じているし、
離婚してる元秋の恋人役で林雪がいかにも抜けた親父を演じているし、
元華の兄弟役で監督自身が出演し、ワニを粉砕し元華と映画「ミッション」での、
紙くずサッカーを嬉々として演じてたりするこの下らなさ加減。
久々観た香港馬鹿映画の真髄にに溜飲が下がる思い。やっぱり王晶最高だ!

さて3作目はこれまた非常に懐かしい気分にさせるオカルト映画「犀照」。
何が懐かしいのかと云うと、何か異常に洗練されていない感が強い所が・・・

90年代初頭くらいの香港の怪奇映画って何処か非常に泥臭い所が有って、
霊や怪異の形が非常にドメスティックだと云うのも有るけど、
やり過ぎな残酷描写あったり、笑えないブラック・ジョークテンコ盛りだったり、
妙にとっ散らかってる所が更に泥臭いと云う様な部分が有った。
最近は日本の怪談ホラーやスタイリッシュな欧州ホラーの影響で、
ドギツイけど随分洗練されたスタイルの作品を生み出していたのだが、
もう今回の映画はそう云う点で異常にレイドバックしたスタイルの作品だ。

仏教説話や用語が出て来ていまいち細部に理解出来ない部分が有るのだが、
民国初頭に、無実の罪で処刑された馮德倫が魂魄と化しての復讐を、
Twinsの片割れ鍾欣桐が手助けすると云う様な話で、
先にネタばれしてるが馮德倫が実は死んでいるたと云うのがネタの一つ。
英語題の「49Days」が所謂四十九日を表している訳で、
魂魄が地上に留まっている間に復讐を果たせるか?と云う感じで話が進む。

で、これ結構描写がエグイ部分が非常に多い。
スプラッタとまでは行かないが、血が出る部分が非常に多いし、
蟲が湧いてる所とか黒焦げの死体とか、かなり不必要にゲロゲロな描写が多い。
なのに所々非常にベタなギャグのシーンが良く挿入されている。
そのシーンの中心に成るのは「また出てるのか!」な、黄一飛。
今回も葬祭を司る怪しい道師の役で大袈裟な笑いを御提供だ!
しかし馮德倫は最近、自らの監督作まで好評で波に乗ってると思っていたが、
こんな作品にも出ていると云う事は資金集めの為なのか?
鍾欣桐は妙にこう云う映画にハマっているが大丈夫なんだろうか?
んま余計なお世話か・・・・

製作本数が減ってしまったお陰で割と大作っぽい作品ばかりが目立つ様に成ったが、
所がどっこい、未だにこう云う馬鹿で怪しげな作品が創られている様で、
そう云う点では何か非常に安心した気分だ。
これで昔の様に馬鹿でかい映画館でガヤガヤと観れたら最高なんだがなぁ・・・・

hkmovie001


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2006.03.06

今年の香港~支えを無くした筍

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今や新界の辺りはおろか、離島の方までもにょきにょきと、
雨後の筍の如く天高くそびえるお馴染みなペンシル・ビル群。
しかしその生え始め・・・もとい、発祥の地は中環の元中国人街辺りだそうだ。

古くから有る電車道に沿って建つ建物は高さこそ及ばない物の、
画一的な造りの昨今の筍に比べると、クラシカルな趣が非常に楽しい。
道を歩きながらついつい上空の方に視線を彷徨わせてしまったりする。

さて上環の裏道を歩いている時に、ふと見かけた写真の様な工事現場。
老築化したビルを取り壊したのだろうが、
寄る月日の荒波に肩寄せ合う様に建っていた筍たちだけに、
真ん中のビルが抜けてしまったお陰で両隣のビルが危ない事に成ってしまった様だ。
そもそもこう云う工事をする時にはこうして支えを付ける物なのか、
隣のビルの床が傾き始めて、こう云う処遇に打って出たのかは解らないが、
見ているだけで非常にスリリングだ。
住んでる人間は大丈夫なんだろうか?気に成る。
更に言えばこの隙間をどうするんだろう?
この隙間ギリギリに新しい筍をにょきにょきと建てるんだろうか?

しかし上部に取り付けられた洋風の洒落た飾りが実に古めかしく良い建物だ。
今はこうして支えられて何とか息付いているが、
この古さだと多分あの大被害を出した71年のローズ台風も乗り越えているだろう。
李小龍の死や香港返還など数々の歴史の風雪を(雪は降らないけどな)
乗り越えた建物だけに、何時までもその姿をここに残して居て欲しいもんだ。

まあ床が傾いた部屋に住む人間にはタマランだろうが・・・・


denger02

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2006.03.02

今年の香港~提灯祭りは何処へ?

さて随分と春節からずれてしまってはいたのだが、
今年は提灯飾りはどうなっているんだろうと、埠頭の時計塔まで出掛けた訳だが、
昨年以上にとんでもない事に成っていた。

どうもあの辺は星光大道から香港藝術館、そしてスターフェリーの埠頭の所まで、
一つのまとまったプロムナードとして再開発している様なのだ。
よって時計塔の広場のみならず、その横のプロムナードや、
その上のテラスなんかも総じて工事中と云う様な状態だった。
あそこも別にそんなに古い施設では無かったと思うのだが、
まあ何と言っても観光の要所では有るから星光大道と繋げようと云う気持ちは解る。
しかしあそこのテラスで対岸を見ながら一服する楽しみが出来ないのは痛い・・・
丁度日曜日だっただけにアマさん達が居心地が悪そうにポツポツと散らばっていた。
中環ほどではないがあそこもアマさん達がよく溜まっていた場所だったから、
また居所求めてあちこちに散らばっているんだろうか・・・

んでまた今年も提灯飾りが見れないなぁ・・・等と思っていたら、
その代わりに九龍公園で提灯飾りが開催されているそうだ。
昨年もここでやっていたのかも知れないが、ノーチェックだったので知らなかった。

さてこちらはどんなもんかな?と方々で群れるアマさん達の中を抜けて、
会場と成っている中央の広場に出てみたのだが、これがどうにも拍子抜けする物で。
多分出品されている提灯飾りの数は以前と変わらないんだろうけど、
場所が数箇所に分散されているせいでどうも賑やかさに足りない。
おまけに今年の干支の戌の提灯が見当たらない・・・何故だ?
織姫と彦星とか飾ってるなら、ファニーな戌の提灯を見せてくれよぉ!
おまけに公園のアオミドロの浮いた池に設置されてたりするもんで、
昼間の陽の下で見ると非常に薄ら寒い物が有ったりする。

う~んなんだかなぁ・・・まあそれらしき物が観れたから良しとするか?

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