クライマックスな「電王」本の数々
祝!電王オリジナルDVD作品発売決定記念。
そう、正式に発表されてなかったんで前回は末尾を濁したのだが、
「その後」に成るのか「本編の番外作」に成るのか「外伝」に成るのか不明ながら、
「仮面ライダー電王」のオリジナル作品がDVDで発売されるらしい。
ネットでは最終回以前から噂が有り、決定的な画像も洩れて来たりしてたのだが、
週末のファイナル・イベントで出演者から発表が有り、
その後出演者のブログ等でも記述が続き、その際には再び劇場化の可能性も。
う~む、何と「クライマックスは続くよ何処までも」状態なんだ・・・
いきなり最終回で「Double Action Wing-Form」が流れて発売も決まり、
「Compleat CD-Box」が全然コンプリートじゃねえじゃ~ん状態だったりするし、
今後更にマニアックなグッズ関係も発売されそうだしで凄い事に成ってる訳だ。
そう云う異常な電王人気を象徴する様に関連書籍もここに来て次々出版された。
実は前回の最終回ネタの時に本の話と絡めて書こうと思っていたのだが、
書いてる内に長くなり過ぎて二回に分けて掲載に成った訳である。
この辺全く興味の無い皆様には申し訳無い、と云う事で。
まず最初に電王のファンを自認するなら必読なのがこの本、
「DEN-O PERSPECTIVE 仮面ライダー電王公式読本」ミリオン出版刊。
プロデューサー、脚本、監督、カメラマン、特撮監督、視覚効果担当、
キャラクター及びクリーチャーのデザイナー、等々の番組のスタッフサイド、
そして俳優、声優、スーツアクターなど関係者のインタビューを交えて、
「電王」と云う番組を多角的に検証する公式読本の名に恥じぬ重厚な1冊だ。
「電車」と「仮面ライダー」と云う普通なら有り得ない組み合わせを、
その奇抜さゆえに実現させようと言う制作側の挑戦と、
蓄積されたスキルでそれらを伝説的な番組に創り上げる職人の姿が見事だ。
特撮監督の佛田洋が電王成功の要因を聞かれ「マグレ!」と言い切るが、
確かに奇跡的なバランスの上で成り立っていた番組だと思うし、
組み合わせの妙、としか言えない微妙な配合の元に創られていたとは思うが、
それを可能にしたのは、与えられた以上の素晴らしい仕事をしたスタッフや、
そのスタッフの仕事に応え更なる飛躍を即す、俳優や声優・スーアクの力でも有る。
だからこそ本誌最終章の「電王人気とその周辺」と題された一章で、
開始当初から異常な熱気を誇った「電王人気」の数々、
「平成ライダー・シリース」の変身ベルト売り上げの歴代1位記録の更新、
イマジン・グッズの異常人気、イベントに於ける恐るべき集客数、
前年比140%、興行収入14億と云う記録を打ち立てた夏の映画、
出す度に売れ続け、遂にはSMAPに次ぐオリコン2位まで到達した関連CD、
平成ライダー最高の売り上げを続けるDVD、それと同じ枚数売れたイベントDVDなど、
およそ考えられ無い様な数字を今も叩き出す「お化け番組」が出来た訳である。
さてお次は「IMAGINE 仮面ライダー電王特写写真集」ホビー・ジャパン刊。
「響鬼」「カブト」に次ぐ、所謂ライダーのスーツを特写した写真集であり、
今回は刊行元が変ったが、内容・写真の素晴らしさは変わらずの1冊である。
既刊の2冊を読んでいる人間ならおおよそ内容の察しは付くであろうが、
今回は各フォームの前にイマジン達のスーツが詳細に取り上げられていて嬉しい。
アップで観るモモちゃんたちのスーツの細部は中々圧巻で興味深い物が有るし、
劇中で使われたオリジナル武器、デネブに到ってはキャンディのアップまで有る。
勿論ライダーに関しては4フォームにプラット、クライマックス、ライナー、
ゼロノスはアルタイル、ベガ、ゼロと供に各種プロップ等が掲載されている。
ウィングとジークの特写が無いのは残念だが、ガオウと供に写真は載っている。
ライダースーツで驚くのは何と言っても各ライダーの複眼表現の部分だろう。
接写で見てみると、ソードは桃のパターン、ロッドは亀甲パターン、
アルタイルは牛のパターンで、ベガはドリル状のパターンがモールドされている。
TV画面では殆ど確認出来ない様な、謂わば隠し味の如き細かい芸当だが、
「神は細部に宿る」の言葉通り、こう云う細かいこだわりにはニヤリとさせられる。
さて従来だとこの本で制作の裏話や初期のスーツのラフ画等が掲載されてたのだが、
今回は決定稿のスーツ画と制作サイドの談話が少し載っているだけで、
アレ?と思ったのだが、実はそちらの方は次の一冊にまとめて掲載されていた。
お次はワールドフォトプレス刊、
「フィギュア王別冊 仮面ライダー電王 ライダーグッズコレクション2008」。
昨年1年で発売された玩具、フィギュア、食玩、ガチャポン、カード、限定商品、
更には文具、縁日の商品にまで到る電王のグッズを網羅した一冊である。
しかし侮れないのがその合間に制作サイドの豊富な談話と供に、
電王のデザイン決定に到るまでのラフ画やイメージボード等が掲載されており、
初期のライナーやライダーのラフ案などはいつもながら非常に興味深い。
特に初期のゼロノスが「弁慶と牛若丸」で決まる前は「太陽と北風」で、
ちゃんとそれに即した2フォームのラフ画が有ったりもするし、
劇場版用にモモやウラの顔が付いたライナー案も有ったりして面白い。
更に巻頭では主役の佐藤健と中村優一、巻中には声優のインタビューも載ってる。
役柄とは正反対のクールな語り口ながら作品に対する思いは熱い佐藤と、
最終回のデネブとの再会シーンではマジ泣きしたと云う中村の話も面白いし、
この業界長いのに番組が終わる事に寂しさを隠せないデネブの声の芳忠さんや
仕事部屋に一年一緒にタロスズを演じた4人の写真を飾っていると云う、
キンちゃんの声のてらそまさんの話には正直泣けた。
さてお終いは「仮面ライダー電王フォトブック IMAGIN」 JIVE刊。
帯の「注意!イマジンしか載っていません」と云うコピーが笑える、
Cast-Prix Premium編集部・編集によるイマジンファンの為のファニーな一冊だ。
冒頭のジーク、デネブ含む6人・・・いや6匹?の特写から始まって、
劇中場面や憑依良太郎や侑斗の写真に声優インタビュー、スーアク対談、
台詞集やら各話の行動記録など、何処を切ってもイマジンだらけな内容だが、
中々貴重なのがイマジンの産みの親でも有る脚本の小林靖子氏のインタビュー。
産みの親では有ってもスーアクや声優のアドリブによって育てられたのが解るし、
脚本の肝としてDVD等で見返した時に一番観たいのは「お約束」のシーンで有り、
それを成立させる為のキャラの起ち方に気を使った、と云う話は面白かった。
後はスーアクの対談部分でジーク役の永瀬氏が参加していたのも嬉しい。
しかし冒頭の特写などはせっかく達者なスーアクさんが入っているのだし、
ただの集合写真にせず、もう少しストーリー性を持たせた様な構成を考えるとか、
編集が今一つな所が有って万人にはお勧め出来ない部分がある。
(まあイマジンのみの本ってだけで充分万人にはお薦め出来んが・・・)
他にも児童誌の別冊で何冊か出ているが、こちらも中々侮れない内容で、
写真は満載だし番組内容に対するトータルバランスはピカイチである。
出尽くした感の有る電王本だが、クライマックスが続いている限りは油断出来ない。
まだまだ「響鬼」の時の「輝」の様な番組宣材写真を集めた写真集も可能だ。
クライマックスは続いている何時までも・・・・・
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