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2012.02.04

「LightBringer」いよいよのメジャーデビュー作!

Lb01


昨年暮れのシングル「Noah」に続いて、新作「Genesis」を引提げて、
今年早々にLightBringerがメジャーデビューを果した。
インディー時代もかなり活発にアルバムなどをリリースしていたし、
大きなショップや専門店等ではそれなりのプロモーションもされていたので、
メジャー・デビューと言われてもさほど実感は無かったりするのだが、
やはり各種媒体に取り上げれているのを見ると中々に感慨深い物が有る。
いずれは深夜TVの音楽紹介番組などでFuki嬢の姿を見る事も有るかも知れない。

しかし「メジャー・デビューした」感を最も感じさせるのは、
新作のジャケに表れている様なビジュアルの垢抜けさ加減だろうか。
以前のFuki嬢と言えばゴスロリ・テイストのゴテっとした衣装に金髪の巻き髪と、
或る種ヲタ・テイスト入った解り易い昨今のKawaii系のスタイルだったが、
新作のビジュアルでは髪をセレブな感じでボリューミーに分けて、
スッキリしたモード系のワンピを着込んでスタイリッシュに変貌している。
ちょいと海外のモード誌のグラビアにでも出て来そうなビジュアルに、
「う~む流石はメジャー発」と要らん所で感心させられる始末。
その代わりバックの男連中の衣装が、テイストはまとめられて居る物の、
Fuki嬢に合わせてもう少しモード系で統一しても良かったのでは?と思うが、
余りやり過ぎても音楽性との乖離が激しくなるからまあこんな所だろうか。
しかし若いなぁ・・・・皆さん。

Lb02

アルバムはアンビエントな感じの深みの有るシンセ・インストで幕を開ける。
続く2曲目「ark」は、バンドの音楽性と実力を象徴する様な攻撃的な曲で、
イントロから歌メロのバッキング、そしてソロに到るまで、
テクニカルで変拍子なリフとリズムを刻み続けるプログレッシヴなナンバー。
そしてファンファーレ的なKeyのフレーズを切り裂く様に、
フランジャーの掛かったギターが切り込んでくるシングル曲の「noah」は、
シンフォニックながらハードな疾走曲だが、サビの歌メロが実にキャッチーで、
シングルとして申し分無いクオリティを誇る1曲に成っている。
ダークなイントロから迫力の有る低音の歌唱が印象的な「MerryMaker」は、
一転してポップで明るいサビの部分等、多彩なFukiの歌唱が愉しめる曲で、
リズムの転調の感じなど前作に近いシアトリカルな雰囲気が有る。
続く「Babel」と「カルシュタインの系譜」は供にミッドテンポの曲で、
前者はインスト部やKeyソロ等にRainbow辺りの様式美系の要素を感じさせ、
後者は歌い上げるFukiの絶唱が胸に迫る迫力の有る曲に成っている。

ちなみに「カルシュタインの系譜」に関しては歌詞を読むと元ネタに思い当る。
英国のシェリダン・レ・ファニュの作品、と云うより映画ファンならば、
ロジェ・バディムが監督した映画「血と薔薇」でお馴染みな、
耽美的なレズビアン風吸血鬼小説「カーミラ」がモチーフと成っている。
若いのにこう云う古典を歌詞のモチーフに持って来るセンスなどは、
BloodCelemony辺りに通じる所が有って非常にニヤリとさせられる部分だ。

続いて「Just Kidding!」はこのバンド特有のスピーディーでポップな曲だが、
コンパクトにまとまり過ぎていない所にアレンジの上手さを感じさせる。
アレンジの上手さと言えば次の「光の女王」も中々に見事で、
曲調としてはエヴァーグリーンでポップな楽曲ながらも、
ソロ部の楽器の掛け合い、Keyの音色、Gソロの入れ方等上手く練られていて、
単にポップな曲で終わらせないバンドのアレンジ力を再認識させられる。
マイナー調の疾走曲「espoir」、緩やかに歌われるバラード「風」を挟み、
シメに来るのはメジャー調の突き抜けてメロディアスな疾走曲「LoveYou」。
意図的にヴィブラートしない耳に付きまくるFukiのハイトーンが気持いいし、
メロディアスなGソロのバックでうねるベースラインも最高だ。
そしてソロから吸い込まれる様に楽曲がフェードアウトして行き、
冒頭のインスト曲に還る様にピアノで終わる循環構造的な構成も中々巧い。

まあそれにしても若いのに達者なテクニックとアレンジには驚かされるし、
更に極まってきたFukiの歌唱のキャッチーな素晴らしさには目を見張る。
インディーで出された1stミニ「Heartful Message」に収録されている、
バラード曲「Heartful... 」がシングル「noah」で再録音されているが、
その歌唱力と表現力の向上には実に唸らされる物が有る。
一聴してそれと解る声のキャラクターにはかなり無敵な物が有るし、
メディアでの露出さえ増えれば更なる人気を得るのは間違い無いだろう。
メジャーデビュー前に作曲や男声Voも担当していたツインギターの片割れ、
Kazuが脱けてしまったが、今作以降も楽曲提供等には参加する様で、
一人減ったライブでのバンドのパフォーマンスが今後の課題だろうか?
と云う訳で、或る種「諸刃の刃」的な意見に成ってしまうが、
散々言われているFukiの「アニメ声」と云う紹介のされ方を逆手に取って、
シングル曲等で、或る種ベタなアニソン的曲をやってみるのは如何だろう?
純粋なメタル物には嫌われそうだが、そのインパクトは絶大だと思う。
まあいずれ深夜アニメ辺りで主題歌のタイアップ等も有りそうな話だが、
もう一つ突き抜ける為には是非とも挑戦してみて欲しい所ではある。

それにしてもメジャーでデビューしてしまった限りは、
もう天外冬黄の歌う「Unlucky Morpheus」の新作は無いんだろうなぁ・・・

Lb03


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コメント

いやいや、Flowering Night 2012のチケットに付いているCDでは、ちゃんと新曲歌ってますよ!

投稿: | 2012.04.18 05:53

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